~能楽師・梅若六郎の挑戦~
50年の芸歴を誇る、当代随一といわれる
シテ方の観世流能楽師・梅若六郎。
その華麗で切れ味の鋭い舞い姿は他の追随を許さない。
能面は能役者の魂と言われている。
梅若は「トペン」と呼ばれるバリの仮面を使って能の世界に
新風を吹き込みたいと考え、バリ島でオリジナル仮面を製作する。
能公演で使うまでを密着取材。
舞台芸術の新しい可能性を切り開く試みを追う。
■プロデューサー 牧弘子
■ディレクター 藤原道夫
~旅人 オルガニスト松居直美~
オルガニスト松居直美さんの音楽生活はドイツへの留学で決まったといえる。
そこで出会ったジグモント・サットマリー教授と再会し、
もっとも尊敬するバッハの暮らしたライプツィヒを歩く。
又、かねてから一度弾きたいと思い続けていたナウムブルグ大聖堂の
バッハの時代の音色を伝えるパイプオルガンに挑戦する。
~難病の息子たちからの贈り物~
筋ジストロフィーという難病を抱えた二人の息子たちと生きるため、
仕事を辞めて介護に徹するその父親と、息子たちとの日々の暮らしを追った。
障害を持つことが不幸なこと、可哀想なことではなく、
楽しく生きようとすることこそ大切だとの発見に至った家族の絆を描く。
~第一回かくれ里への旅~
~第二回匠たちとの交流~
日本の美の世界を追い求めた随筆家で収集家でもあった白洲正子さんが、
かつて忘れ去られた日本文化の良さを、
自ら日本各地に足を運んで、見極めた美と信仰の世界を青柳恵介氏の案内で紹介。
さらに日本の職人たち、福森雅武、古澤万知子、関野晃平との交流を通して
見えてきたものを検証する。
~旅人 作家・浅田次郎~
作家・浅田次郎さんの存在を世に知らしめたのは「蒼穹の昴」であった。
この作品の舞台は清王朝末期の北京紫禁城。
執筆から3年後その舞台を歩き、中国が何をして作家の魂をゆするのかを考える。
旅の後半は旧満州瀋陽に足を向け、激動の国共合作時代を生きた張学良の足跡を追う。
~元ワールドカップスキー選手・岡部哲也~
元ワールドカップスキー選手の岡部哲也さんが、
北海道・小樽の母校の小学5年生たちと昔の子どもたちが使った竹スキーを作り、
それで滑る楽しさを体験する。
~日本画家 堀文子~
2000年夏、82歳の日本画家・堀文子さんが心に思い続けた花、
ブルーポピーを求めて標高4600メートルのヒマラヤへ。
実際に見て描くということを重視する堀さん。
群れることなくひっそりとしかし力強く咲くブルーポピーを、
自らの生き方と重ね合わせる堀さんの挑戦。