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2010年世界の英知が語る 「未知なる脅威 ウイルス」NHK BS-hi(2010年1月1日)

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NHK放送総局長賞 受賞作品

2009年4月、メキシコで新型インフルエンザが発生した。
瞬く間に全世界に広がり、今世紀初めてのパンデミック、
世界的大流行に発展した。

今回の新型インフルエンザを調査すると、
家畜の豚から移って来たことが分かった。

インフルエンザは、人獣共通感染のウイルス感染症。
あらゆる感染症の中で、最も伝播力が強く、毎年全世界で何万もの人が
このウイルスにかかって死亡している。

調査するうちに分かってきたことは、今回のウイルスは、
90年前に発生し全世界で4000万人の命を奪った
史上最悪のインフルエンザウイルスの末裔であることだった。

インフルエンザウイルスは、有史以来、人類にとって最も身近でありながら、
謎だらけの存在である。

このインフルエンザウイルスの謎に挑む世界の英知たちがいる。

アメリカ疾病対策センター所属 ナンシー・コックス。
オランダエラスムス大学教授 アルベルト・オスターハウス。
東京大学教授 河岡義裕。
東北大学大学院教授 押谷仁。

インフルエンザウイルス研究の世界的権威であるこの4人にインタビューし、
今回のパンデミックから、次にくるであろうさらなる危機や
ウイルスをめぐる様々な問題を語ってもらった。

そこには、貧困、環境破壊、バイオテロなど
これまで知らなかったインフルエンザウイルスを取り巻く問題が、
たくさんはらんでいた。

(90分)

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