番組の舞台は、大阪・大東市にある老舗家電メーカー、船井電機。
「早さ」と「安さ」を武器に他社ブランド製品を作り、
日米欧で年間四千億の売り上げをあげてきた。
しかし最近、激安を売りにする中国メーカーなどの台頭で、その強みが薄れた。
そこで、去年一大プロジェクトを立ち上げ、
「自社ブランド」の薄型液晶テレビを開発し激戦のデジタル家電市場に勝負を挑むことにした。
「これまでにない新しいデザインを」と、商品開発部が助っ人に頼んだのが、
有名工業デザイナーの村田智明さん。
しかし、その斬新なデザインに社内は騒然。「技術的に難しい」、
「もっと多機能にして欲しい」と変更が相次ぎ、デザインの最終決断がなかなか下せない。
会社の体質や、社員の意識を変えられるのか。
自社ブランドの開発をめぐり、あの手この手で奮闘を続ける
船井電機の商品企画部に密着。
今日本の製造業が抱える問題を浮かび上がらせる。