おはようございます。
株式会社メディア・ワンのディレクター兼プロデューサー兼代表取締役の奥村健太です。
(※なんだろう、この肩書…)
ちょっと前の話になってしまうのですが、今年もちょいと派手に入社式を執り行いました。
今年度の新入社員は6名。
いわゆる派遣を専業とする「テレビ関係の会社」ではなく「制作会社」としては結構な数です。
(※ちなみに離職率が高いというわけではないです。むしろ業界では低い方。)
これだけの人数を採用できるということは、
それだけ「仕事」=「番組」が多いということなので、
経営者という立場から言えば有り難い反面、
もしその番組が打ち切り終了となった場合のリスクを考えると…。
社内での制作番組のために、大人数を抱えていることへの恐怖心は
制作会社のそれなりの立場の人間なら一度は味わったことがあると思うんですよね。
常に企画書を書いて、
常に企画を成立させて、
常に一定レベル以上のクオリティで番組を仕上げ、
常に制作費を回収して、
常に「給与」として利益を還元していく。
簡単なように見えて、結構大変。
で、その大変さを嫌って手っ取り早く売上を増やすには
「派遣」でテレビ局にスタッフを送り込むという方法があるんですけど、
右も左もわからない、ついこの間まで学生だったスタッフを
ろくに研修も受けさせないまま、テレビ局に放り込んでしまう。
受け入れ先のテレビ局も日々の業務(放送)があるわけですから、
同時並行でド新人たちの教育までやるのは、相当大変です。
加えて、昨今の「働き方改革」の波がテレビ業界まで押し寄せてきていまして、
完全シフトで、時間になったら「帰って!帰って!」の大合唱。
先輩ディレクターの取材についていく、
先輩ディレクターの編集を見て技を盗む、
なんてことは「長時間労働につながるからNG」、という恐ろしい状況が生じ始めています。
ADさんもディレクターになると長時間働かなくてはいけないからディレクターになりたくありません、なんて言い放つケースもあるという話もチラホラ。この辺の…「業界全体の足腰弱ってる感」が昨今のテレビ離れや、テレビつまんないよ!話に直結しているような気がしなくもありません。
テレビ番組制作のようなクリエイティブな仕事が、この「働き方改革」とどう向き合っていくかは業界全体の喫緊の課題ですので、このブログでも折りに触れて書いていきたいと思います。
まぁ、ちなみに僕が駆け出しのディレクターだった頃は、
「24時間仕事バカ」
じゃないと面白いものは作れませんでしたし、
人より「上」にはいけなかったものですけどね。
今は昔、ということにしておきましょう。
次回は、今年度から放送の始まった弊社制作協力番組についてです。
BS11「世界の国境を歩いてみたら…」
ラテ欄の端っこから革命を!が今年度の社のテーマです。